【一級建築士試験(計画)】テラスハウスの定義と特徴

一級建築士

今回は、テラスハウスの基本と魅力について解説します。

テラスハウスってどんな建物?

テラスハウスとは、「区画された専用庭をもつ住戸を、境界壁を介して連続させた接地型の低層集合住宅」のことです。

少し専門的な言葉が並んでいますが、簡単に言うと、1階建てや2階建ての住宅が、壁を共有しながら横にずらっと連なっている建物のことを指します。各住戸には、名前の由来にもなっている「専用庭(テラス)」が付いているのが大きな特徴です

テラスハウスと他の集合住宅との違い

テラスハウスの定義を理解するために、他の集合住宅との違いを見てみましょう。

  • アパート・マンションとの違い テラスハウスは、各住戸が地面に接しています(接地型)。一方、アパートやマンションは、建物の中に住戸が積み重なっているイメージです。また、テラスハウスは基本的に壁を共有するものの、独立した玄関と専用庭を持っているため、戸建てのような感覚で暮らせます。

  • 長屋との違い 長屋も複数の住戸が連続して建ち並ぶ形式ですが、テラスハウスとの大きな違いは「専用庭の有無」です。テラスハウスは全ての住戸に専用庭があるのに対し、長屋には必ずしも専用庭があるとは限りません。

テラスハウスのメリット・デメリット

テラスハウスは、戸建てと集合住宅のいいとこ取りをしたような住宅です。

【メリット】

  • プライベート空間の確保: 専用庭があるため、ガーデニングやBBQなど、戸建てのようなアウトドアライフを楽しめます。

  • 上下階の騒音問題がない: 階下の住人がいないため、マンションなどで起こりがちな上下階の騒音トラブルを避けられます。

  • 比較的安価: 戸建てに比べて、土地や建築費を抑えられる場合があります。

【デメリット】

  • 左右の生活音: 隣接する住戸とは壁を共有しているため、隣の生活音が気になることがあります。

  • リフォーム・増築の制約: 構造によっては、戸建てのように自由なリフォームや増築が難しい場合があります。

問題と解説 【2019年出題】

問題

テラスハウスは区画された専用庭をもつ住戸を、境界壁を介して連続させた接地型の低層集合住宅である。

回答

正解

解説

テラスハウスは、専用庭を持つ複数の住戸が、境界壁を共有して連続する低層の集合住宅です。

これは、アパートやマンションのように階が積み重ならない接地型の建物であり、各戸が独立した玄関を持ちます。

長屋との違いは、各住戸に必ず専用庭がある点が大きな特徴です。

免責事項

本記事は一級建築士試験の学習を補助する目的で作成されており、特定の試験問題の出題を保証するものではありません。学習においては、必ず公式のテキストや過去問題、最新の法規をご確認ください。

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