【一級建築士試験(環境)】日射吸収と日射反射:建物の外壁や屋根の色が持つ効果

一級建築士

こんにちは、けんてくです。今日は、建物の外壁・屋根がの色が持つ効果について解説したいと思います。

色別の日射反射率

いくつかの色別の日射反射率を示します。これは一般的な傾向であり、具体的な塗料メーカーや製品によっても異なりますが、一般的な傾向を把握するのに役立ちます。

  1. ホワイト系: 純白のホワイト色は日射反射率が高く、約91%です。少しシルバーが入ったホワイト色も76%の日射反射率を持ちます。ただし、汚れや痛みが目立ちやすいデメリットもあります。

  2. グリーン系: ベビーリーフの黄緑に近いグリーン色は日射反射率が70%、モスグリーンに近いグリーン色は31%です。暗い色ほど日射反射率は低下します。

  3. チャコール系: 明るめのチャコール色は日射反射率が67%、濃いめのチャコール色は28.4%です。

  4. ブルー系: 空色に近いブルー色は日射反射率が65%、サファイヤに近いブルー色は43%です。

  5. ブラック系: ダークチョコレート系のブラック色は32%、完全なブラック色は28.4%の日射反射率を持ちます。ただし、ブラック系は遮熱性が低いため注意が必要です。

 

遮熱性とは

遮熱性は、建物の外壁や屋根が太陽光や熱をどれだけ吸収・反射するかを示す性質です。遮熱性の高い建材を選ぶことで、室内の温度上昇を抑え、エネルギー効率を向上させることができます。

 

 

遮熱性を高める方法

遮熱性を高めるための方法をいくつか紹介します。

  1. 色の選択:

    • 高反射率の色: 白色や明るい色は日射反射率が高く、遮熱性に優れています。特に純白のホワイト色は効果的です。
    • 適度な色: 白色は汚れが目立ちやすいため、ライトグレーや淡い色を選ぶと良いでしょう。
  2. 塗料の種類:

    • 遮熱塗料: 遮熱性に優れた塗料を選ぶことで、外壁や屋根の熱吸収を軽減できます。
    • 低汚染性の塗料: 汚れがつきにくい塗料も選択肢の一つです。

問題と解説

問題

建築物の外壁や屋根の色は、「冬季の日射吸収」または「夏季の日射反射」のいずれを優先されるべきかについて検討する際に、重要である。

解説

正解

建物の外壁や屋根の色は、冬季の日射吸収を抑えるか、夏季の日射反射を促進するかを検討する際に重要です。遮熱性を高めるためには、色選びを慎重に行い、中間色のライトグレーなどを選ぶことで外観とのバランスを保ちつつ、快適性とエネルギー効率を両立させましょう。

 

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