【鉄骨工事】鉄骨ボルトの保管方法

鉄骨工事

鉄骨建て方の段取りにはさまざまな要素がありますが、その中でもボルトの保管場所をどこにするかは重要なポイントです。ここでは、ボルトをどのような場所に保管すればよいかについて考えていきます。

仕様書ではどうなってる?

ボルトの保管について、公共建築工事標準仕様書と建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事(以下JASS6)の2つを確認してみました。公共建築工事標準仕様書にはボルトの保管方法について特に記載がありませんでしたが、JASS6には以下のような記載がありました。

6節 高力ボルト接合

6.2 高力ボルトの取扱い

a. 搬入

  高力ボルトは、包装の完全なのもを、未開封なまま工事現場へ搬入する。

b. 工事現場での受入れ

  施工者は、受け入れ時に、荷姿・種類・等級・径・長さ・ロット番号などについて確認する。

  また、搬入された高力ボルトが、そのボルトに関するメーカーの規格品証明書

  (社内検査成績書)に合致し、発注時の条件を満足するものであることを確認する。

c. 工事現場での取扱い

  (1)高力ボルトは、種類・等級・径・長さ・ロット番号ごとに区別し、雨水・じんあい

    (塵埃)などが付着せず、温度変化の少ない適切な場所に保管する。その際、積み上げる

     箱の段数には配慮する。

  (2)運搬・締付け作業にあたり、高力ボルトはていねいに取り扱い、ねじ山などを損傷し

     ないようにする。なお、トルシア形高力ボルトの場合は、ピンテール部も損傷しない

     ようにする。

d. 高力ボルトの品質確認のための試験

  施工者または工事監理者が特別な理由により、搬入された高力ボルトの品質を確認しようと

  する場合は、機械的性質試験・導入張力確認試験・トルク係数値試験など状況に応じた品質の

  適否確認を行うことができる。なお、この試験は通常は省略してよい。

ボルトの保管方法

JASS6に記載してある項目をまとめると、種類ごとに外の影響を受けにくいところに3~4段程度に積んで保管するとなります。鉄骨建て方をするときは屋根のある場所が現場にないでしょうからリース会社からコンテナ倉庫などを借りて保管するといいかもしれません。

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