多くの高層ビルや倉庫や工場は、鉄骨造で建てられていますが、それら建屋を骨組みとなる柱や梁は「鉄骨工場」と呼ばれるところで制作されています。
鉄骨工場にはグレードがあり扱える鋼材や建設規模が決まっています。
今回は、鉄骨工場のグレードについてご紹介します。
ファブリケーターとは?
工場で鋼材の加工・組立などを専門的に行う鉄骨加工業者で「ファブ」と呼ばれる。
グレードとは?
鉄骨工場は、建設規模・使用鋼材の適用範囲に応じ、5グレード(S~J)に区分されている。性能評価を行っていいる機関は現在2つある。
・株式会社全国鉄骨評価機構(JSAO)
・日本鉄骨評価センター
グレード区分と適用範囲
グレード | S | H | M | R | J | |
建設
規模 |
高層ビル
中心 |
高層ビル中心
年間6,000t 程度 |
中高層ビル中心
年間2,400t 程度 |
5階以下の中層
ビルを中心 年間800t 程度 |
3階以下の
低層ビル |
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高さ | 制限なし | 高さ20m以下
5階建以下 |
高さ13m以下
軒高10m以下 3階建以下 |
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床面積 | 制限なし | |||||
使用
鋼材 |
種類 | 制限なし | 520Nまで | 490Nまで | 490Nまで | 400N |
板厚 | 60㎜以下 | 40㎜以下 | 25㎜以下 | 16㎜以下 | ||
通し
ダイヤフラム |
70㎜以下 | 50㎜以下 | 32㎜以下 | 490Nまで
22㎜以下 |
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ベース
プレート |
制限なし | 50㎜以下 | 490Nまで
50㎜以下 |
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作業条件
(溶接) |
条件なし | 下向き
横向き 立向 |
下向き
横向き |
下向き | 下向き |
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