【基礎学習 一級建築士(計画)】コミュニティ施設の計画ポイント

一級建築士

今回は、コミュニティ施設の設計について解説します。

コミュニティ施設の設計では、不特定多数の人が利用することを想定し、誰にとってもわかりやすく、使いやすい空間をつくることが重要です。

わかりやすく使いやすい空間計画のポイント

コミュニティ施設では、利用者が迷うことなく目的の場所へたどり着けるよう、以下の点を考慮した空間計画が求められます。

  • 動線のシンプル化: メインエントランスから各施設(ホール、会議室など)への動線は、できるだけシンプルで直線的に計画することが望ましいです。複雑な通路や曲がり角が多いと、利用者が迷いやすくなります。

  • サイン計画の工夫: 施設内のサイン(案内表示)は、視認性が高く、誰にでも理解しやすいデザインと配置にすることが重要です。大きな文字、ピクトグラム(絵文字)、多言語表示などを活用し、様々な利用者に配慮します。

  • 視覚的な誘導: 吹き抜けや大きな窓、開放的なロビーなどを設けることで、空間全体を見渡せるように計画します。これにより、利用者は直感的に建物の構造を把握しやすくなります。

エレベーターホールの配置

エレベーターホールは、特に多くの人が利用する場所であり、その配置は施設の使いやすさを大きく左右します。

  • メイン動線からの視認性: エレベーターホールは、メインエントランスや主要な動線からすぐにわかる場所に配置します。建物の中心部や、誰もが通る場所に設置することで、利用者がエレベーターを探す手間を省くことができます。

  • ホール空間の確保: エレベーター前には、車椅子利用者やベビーカー利用者もスムーズに乗り降りできるよう、十分な広さのホール空間を確保します。また、人が自然に滞留できるようなスペースを設けることで、混雑緩和にもつながります。

 

問題と解説

問題

EVホールに面して総合受付カウンターを設け、各室との「できるだけオープンな構成」とし、利用者が迷うことのない、「わかりやすい空間」となるよう計画した。

回答

正解

解説

総合受付カウンターをエレベーターホールに面して設置することは、利用者が施設に入ってすぐに案内を受けられるため、利用者の利便性を高めます。また、各室をオープンな構成にすることで、空間全体を把握しやすくなり、利用者が目的の場所を見つけやすくなるため、視覚的な誘導につながります。

これらの計画は、不特定多数の利用者が円滑に施設を利用できるよう配慮されたものであり、一級建築士として求められるユニバーサルデザインの観点から適切な計画です。

免責事項: 本記事は一級建築士試験の学習を補助する目的で作成されており、特定の試験問題の出題を保証するものではありません。学習においては、必ず公式のテキストや過去問題、最新の法規をご確認ください。

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