保育所の設計では、身体発達の段階(年齢区分)に応じた環境づくりが求められます。試験で混乱しないよう、まずは以下の年齢区分を基準として整理しましょう。
【本記事での年齢区分基準】
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乳児: 0歳 〜 2歳
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幼児(年少): 3歳 〜 4歳
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幼児(年中): 4歳 〜 5歳
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幼児(年長): 5歳 〜 6歳
園庭の計画:年齢による「遊び方」と「地面」の使い分け
園庭は、年齢ごとの身体能力と安全性を考慮してタイプを計画します。
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乳児(0〜2歳)用: まだ歩行が不安定な子も多いため、転倒時の怪我を防止するために地面に芝生を植えるなどの配慮が重要です。また、大きな子の動きに巻き込まれないよう専用のスペースを確保します。
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幼児(3〜6歳)用: 走り回ったり遊具を使ったりする動的な活動が中心となるため、十分な広さと、活動に適した土や舗装のスペースを計画
ポイント
全年齢で一律の広場を作るのではなく、年齢に応じて地面の仕上げやエリアを分けることが重要です。
保育室のゾーニング:乳児と幼児を「ワンルーム」にしてはいけない
空間構成において、最も避けるべきは身体能力が大きく異なる層の混在です。
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原則: 乳児(0〜2歳)と幼児(3〜6歳)をワンルーム(同一空間)にしてはいけません。
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理由: 3歳以上の幼児は動きが激しくなり、歩行が不安定な乳児や1・2歳児と接触すると重大な事故につながる恐れがあるためです。
年長児(5〜6歳)用保育室:多様な居場所の創出
就学を控えた幼児(年長)には、集団活動と個の時間の両立が求められます。
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大きな空間: クラス全員での活動や、ダイナミックな遊びに対応するスペース。
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小さな空間: 壁の一部を凹ませたアルコーブなどを設け、少人数で落ち着いて絵本を読んだり、一人で静かに過ごしたりできるコーナー。
ポイント
大きな空間と小さな空間を組み合わせることで、子供が自分の居場所を自発的に選択できる環境を整えます。
便所の計画:自立を促す「見守り」と「仕切り」
保育所の便所は教育の場でもあります。年齢によって「間仕切り」の有無を使い分けます。
| 年齢区分 | 便所のタイプ・特徴 |
| 乳児(0歳) | おむつ替えがメイン。保育室内に汚物処理コーナーを設ける。 |
| 乳児(1・2歳) | トイレットトレーニングの時期。保育士が常に介助・見守りができるよう、**「間仕切りなし」**とする。 |
| 幼児(3〜6歳) | 自立して排泄を行う時期。羞恥心への配慮が必要になるため、**「低いパーテーションや扉」**を設ける。 |
免責事項
本記事は一級建築士試験の学習を補助する目的で作成されており、特定の試験問題の出題を保証するものではありません。学習においては、必ず公式のテキストや過去問題、最新の法規をご確認ください。
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