【一級建築士試験(計画)】「スケルトン」と「インフィル」を徹底解説!

一級建築士

住宅の供給方式の一つである二段階供給方式は、建物を「スケルトン」「インフィル」に分けて考える考え方です。この方式は、長期的な建物の維持管理と、住む人の多様なニーズへの対応を両立させることを目的としています。

スケルトン

スケルトンは、建物の骨格となる構造躯体や共用部分のことです。これには、柱、梁、床、屋根などの構造体、外壁、共用廊下、階段、エレベーター、共用の配管・配線スペースなどが含まれます。この部分は建物の寿命を左右する非常に重要な要素であり、耐久性を高め、長期にわたって使用できることが求められます。

インフィル

インフィルは、個別の住戸内にある、住む人の好みやライフスタイルに合わせて変更可能な部分です。具体的には、間仕切り壁、内装仕上げ(壁紙、床材)、設備機器(キッチン、バス、トイレ)、室内の配管・配線などが該当します。この部分を自由に更新・変更できるようにすることで、建物の寿命よりも短いサイクルでリフォームやリノベーションが可能となり、住む人のライフステージの変化に対応できます。

なぜ二段階供給方式が重要なのか?

この方式の最大のメリットは、以下の2点にあります。

  1. 長期的な価値の維持: 構造体であるスケルトンを長期的に使用することで、建物の資産価値を維持しやすくなります。

  2. 柔軟な居住環境: インフィルを自由に変更できるため、住む人が自分らしい住空間を創造できます。これにより、個人の多様なライフスタイルに対応でき、住宅の満足度が向上します。

このように、「スケルトン」と「インフィル」は、それぞれ異なる役割を担っており、ご質問の記述は「インフィル」と「スケルトン」が逆になっています。試験問題では、こうした用語の定義を正確に問われることが多いので、混同しないようにしっかり覚えておきましょう。

問題と解説

問題

住宅の二段階供給方式における「スケルトン」は、第二段階に対応する部分で、個別性の高い間仕切りや内装の部分をいう。

回答

不正解

解説

住宅の二段階供給方式における「スケルトン」は、第一段階に対応する部分で、建物全体の構造体や共用部分を指します。「個別性の高い間仕切りや内装の部分」は、第二段階に対応する「インフィル」を指します。

免責事項

本記事は一級建築士試験の学習を補助する目的で作成されており、特定の試験問題の出題を保証するものではありません。学習においては、必ず公式のテキストや過去問題、最新の法規をご確認ください。

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