設計用全天空照度とは
設計用全天空照度は、建築や都市計画において重要な役割を果たします。これは、直接日光を除いた天空からの光、つまり天空光の水平面照度を指し、建物の屋根や他の障害物がない開放空間での照度です。この値は、快晴、薄曇り、普通の日、暗い日など、天候によって異なる数値を取ります。
設計用全天空照度の基準値
- 特に明るい日(薄曇り)50,000lx
- 明るい日:30,000lx
- 普通の日:15,000lx
- 暗い日:5,000lx –
- 快晴の青空:10,000lx
設計における全天空照度の活用
全天空照度は、室内環境の採光計画において、昼光率の計算に不可欠です。昼光率は、室内の特定の点における照度と外の全天空照度との比率であり、窓の大きさや位置、そして周囲の環境によって変わります。設計段階でこれらの要素を考慮することで、快適で効率的な室内環境を実現することができます。
設計用全天空照度の基準値の採用条件
最低限の照度を設計する場合は、暗い日には5,000ルクス(lx)を目安にし、標準的な設計では普通の日には15,000ルクス(lx) を使用することが一般的です。これらの値は、建築や都市計画における照明設計の際に、十分な光量を確保するためのガイドラインとして重要です。
問題と解説①
問題
昼光により室内の最低照度を確保するためには、一般に、設計用全天空照度に暗い日の値である5,000lxを採用する。
解説
正解。
全天空照度は、気象条件、季節変動、そして時間帯によって異なります。室内照明の設計においては、昼間の自然光を利用して必要とされる最低限の照度を確保するために、通常「暗い日」に見られる5,000ルクスの値を基準とします。一方で、より一般的な状況としては、「普通の日」に相当する15,000ルクスを標準値として採用することが推奨されています。これにより、さまざまな環境下での適切な光環境を設計することが可能となります。
問題と解決②
問題
「快晴の青空」における設計用全天空照度は、「特に明るい日(薄曇)」の1/5程度である。
解説
正解
特に明るい日(薄曇) 50,000lx
快晴の青空 10,000lx
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