【一級建築士試験（環境）】等時間日影線

等時間日影線とは

等時間日影線は、日影図上で日影時間が等しい点を結んだ線のことを指します。つまり、等時間日影線上の任意の点は、同じ時間だけ日影の影響を受けます。

日影図とは

日影図は、特定の日時における建築物の影の影響範囲を示す図です。これは、建築物の高さや形状、そして太陽の位置（時間と季節による）によって影響を受けます。

まとめ

この概念は、建築計画や日影規制の確認に重要な役割を果たします。例えば、新しい建築物を計画する際には、その建築物が周囲の環境にどのような影響を及ぼすかを評価するために日影図と等時間日影線が使用されます。また、日影規制により、建築物が特定の時間以上の影を投影しないようにする必要があります。この規制を確認するためにも、等時間日影線が役立ちます。

問題と解説

問題

日影図における日影時間の等しい点を結んだものを、等時間日影線という。

解説

正解。

日影図における等しい日影時間を示す線を等時間日影線と呼びます。1時間ごとの日影図において「8時と10時の日影図の交点」や「9時と11時の日影図の交点」は、1日の間でちょうど2時間だけ日影が存在する地点を示しています。これらの点をつなげることで、1日のうちでちょうど2時間日影が存在する地点を示す「2時間日影線」を作成することができます。このように、等時間日影線は日影の時間分布を視覚的に理解するための重要なツールとなります。