【一級建築士試験(環境)】直射日光の色温度は正午と日没のどちらが高い?

一級建築士

 

色温度と日の経過

色温度は、光源が発する光の色合いを温度で表したものです。これはケルビン(K)で測定され、低い色温度は赤みがかった暖色を、高い色温度は青みがかった寒色を示します。

正午時の色温度

正午頃の直射日光は、太陽が天空の最も高い位置にあるため、大気を通過する光の距離が最も短くなります。この時間帯の色温度は約5500Kから6000Kで、これは「昼白色」と呼ばれる自然な白色光に相当します。

日没前の色温度

一方、日没前は太陽が地平線に近づくにつれて、光はより多くの大気を通過し、散乱が増加します。この結果、色温度は上昇し、約2000Kから3000Kの範囲の「暖色」となります。しかし、実際にはこの時間帯の色温度は、日中よりも低くなります。これは、太陽光が大気を通過する際に赤外線が多くなり、視覚的には暖かみのある色に感じられるためです。

問題と解説

問題

直射日光の色温度は正午頃より日没前頃のほうが高い。

解説

不正解。

色温度は、光源が放つ光の色調を、同じ色を放つ理想的な黒体の温度で表現したものです。色温度が低いと赤色、中程度だと橙色、高いと黄色から白色、そして青色へと光の色が変わります。太陽の色温度は、日没前の夕焼けよりも、正午時の方が高くなります。これは、太陽が天頂に近い時、大気を通過する光の層が薄く、より高温の光色を示すためです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました