終日日影とは?
終日日影とは、建物の影によって、日の出から日没まで一日中日照がない場所のことを指します。特に夏至の日に終日日影となる部分は、一年中日影であり、直接的な日光が当たることはありません。また、終日日影の概念は、建物のエネルギー効率にも関連しています。日影となる部分は夏場に冷房負荷を減少させる効果がある一方で、冬場には暖房負荷を増加させる可能性があるため、季節ごとの太陽の動きを理解し、適切な採光計画やエネルギー効率の良い設計を行うことが求められます。
なぜ夏至の日の終日日影は1年中日影となるのか?
夏至の日に終日日影となる部分が1年中日影である理由は、夏至の日が北半球で太陽が最も高く昇る日であるためです。この日、太陽の南中高度が年間で最大になります。したがって、夏至の日に建物の北側などで日影が生じる場合、その影は1年を通して最も短くなります。逆に言えば、夏至の日に日影となる部分は、他のどの日よりも太陽の高度が低い時にも日影となるため、1年中日影であり、直接的な日光が当たることはありません。夏至の日には、太陽は北回帰線上で真上に来るため、北半球の高緯度地域では太陽が非常に高い位置を通過します。その結果、建物や構造物の北側に長い影ができ、その影は夏至の日に最も短くなります。夏至の日に終日影になる場所は、太陽が低い位置を通過する冬至の日や他の日でも日影になるため、終日日影となる部分は「永久日影」と呼ばれ、1年中日照が得られない場所となります。
問題と解説
問題
夏至の日に終日日影となる部分は、1年中日影であり直接光が射すことはない。
解説
正解。建築物が投影する影の範囲、夏至の日に終日日影となる部分は永久日影といい、1年中影であり直接光が射すことはない。
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