可照時間とは
地球上において、雲や山などの影響を無視して、太陽からの日照が当たりうる時間のことを指します。厳密には、地表のある地点において、太陽の中心が地平線・水平線に達して空に昇った時点から、再び太陽の中心が地平線・水平線に達して没したときまでの時間を指します。
南向き鉛直面の可照時間の特徴
春分の日、秋分の日の可照時間 12時間
北緯35度に位置する地点では、春分の日と秋分の日に南向きの鉛直壁面が受ける日光の時間は最も長くなります。これらの日は、太陽が赤道上に位置し、昼夜がほぼ同じ長さ、つまり12時間の可照時間を持つことが特徴です。
夏至の日の可照時間 7時間
冬至の日の可照時間 9時間30分
夏至の南向きと北向きの可照時間
夏と聞くと温かいイメージのため、南向きと北向きではどちらが可照時間が長いと聞かれると南向きを答えたくなりますが、実は北向きのほうが長くなります。夏至の日の日の出と日没の時間は
日の出 4:45
日没 19:15
となります。
南向きの鉛直面に日照が当たり始めるのてから当たらなくる時間は
8:30〜15:30
となります。
つまり
北向きの鉛直面に日照が当たる時間は
4:45〜8:30の3時間45分
15:30〜19:15の3時間45分
となり7時間30分となります。
南向きは
8:30〜15:30の7時間
となります。
問題と解説①
問題
北緯35度の地点における南向き鉛直壁面の1日の可照時間は、春分の日及び秋分の日が12時間で最長となり、冬至の日が最短となる。
解説
不正解
南向き鉛直面の1日の可照時間は、太陽が東西軸よりも南側にある時間である。北緯35度の地点において、南向き鉛直面の1日の可照時間は、春分の日及び秋分の日が、日の出から日没までの12時間で最も長くなり、冬至の日が、日の出から日没までの約9時間30分、夏至の日が、太陽が真東にくる8時30分頃から真西にくる15時30分頃までの約7時間となり夏至の日の最短となる。
問題と解説②
問題
北緯35°における夏至の日の可照時間は、北向きの鉛直面より南向き鉛直面のほうが短い。
解説
正解
北向き鉛直面は約7時間30分
南向き鉛直面は約7時間
約30分ですが北向きの鉛直面のほうが可照時間は長くなります。
よって、北緯35°における夏至の日の可照時間は北向きのほうが南向きの鉛直面より短くる。
夏なので温かいイメージの南向きが長くなりそうですが逆の北向きが長くなると覚えましょう。
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