【一級建築士試験(環境)】全般照明方式とタスク・アンビエンド照明方式の電力消費量の違い

一級建築士

こんにちは、けんてくです。今日は、全般照明方式とタスク・アンビエンド照明方式の電力消費量の違いについて解説したいと思います。

全般照明方式とは?

全般照明方式は、部屋全体を均一に照らす照明方式です。天井に設置された照明器具が主に使用され、部屋全体に均一な明るさを提供します。この方式は、特定の作業エリアだけでなく、部屋全体を明るくするため、広い範囲に光を届ける必要があります。

タスク・アンビエンド照明方式とは?

タスク・アンビエンド照明方式は、作業エリア(タスク)とその周囲の環境(アンビエント)を別々に照明する方式です。タスク照明は、特定の作業エリアに集中して光を当てるため、必要な場所だけを効率的に照らします。一方、アンビエント照明は、部屋全体の雰囲気を作り出すために使用されますが、全般照明方式ほどの明るさは必要としません。

電力消費量の比較

全般照明方式は、部屋全体を均一に照らすため、多くの照明器具が必要となり、それに伴って電力消費量も増加します。特に広い空間では、全般照明方式は非常に多くのエネルギーを消費します。

一方、タスク・アンビエンド照明方式は、必要な場所だけを効率的に照らすため、全体の電力消費量を抑えることができます。タスク照明は、特定の作業エリアに集中して光を当てるため、無駄なエネルギー消費を減少させることができます。

まとめ

全般照明方式は、部屋全体を均一に照らすため、広い範囲に光を届ける必要があり、結果として電力消費量が多くなります。一方、タスク・アンビエンド照明方式は、必要な場所だけを効率的に照らすため、全体の電力消費量を抑えることができます。この違いを理解することで、エネルギー効率の高い照明設計を行うことが可能となります。

問題と解説

問題

全般照明方式は、一般に、タスク・アンビエンド照明方式に比べて、電力消費量が多くなる。

解説

正解

タスク・アンビエンド照明方式は、全般照明(アンビエント照明)で周囲に最低限の明るさを確保し、作業面は局部照明(タスク照明)で不足する照度を補う方式です。この方式は、全般照明のみで作業に必要な照度を確保する全般照明方式に比べて、電力消費量を少なくすることができます。なお、全般照明の照度は、目の疲労やグレア防止を考慮し、局部照明の照度の少なくとも1/10以上であることが望ましいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました