タイルの種類には様々のものがあり、モザイクタイルといわれる一辺が10㎜以下の小さなものから床用の一辺が600㎜の大きなものまで沢山種類があります。
今回はこのタイルの中で外壁に使用する代表的な種類を紹介します。
タイルの寸法
タイルとタイルの隙間には目地が必要になります。タイルのサイズ・寸法を表記する場合は、基本的にはこの目地の幅を含めた形で書かれることが一般的です。
例えば50角と呼ばれるタイルのサイズは50mmではなく、目地を含めて50mm×50mmとなっていてタイル自体は45mm×45mmです。
ただし、全てのメーカーの表記が統一されているわけではないので採用するタイルごとに確認をしましょう。目地抜きのサイズを表記している場合もあります。たかだか数ミリですが建物全体で考えると大きな違いが出てきます。
外壁タイルの種類
外壁タイルの種類も沢山ありますが今回は下記の標準的な5種類を紹介します。
・二丁掛タイル(実寸227mm×60mm)
・小口タイル(実寸108mm×60mm)
・50角タイル(実寸45mm×45mm)
・45二丁タイル(実寸45mm×95mm)
・ボーダータイル
二丁掛タイル(実寸227mm×60mm)
このタイルのサイズは、レンガの寸法が元になっています。レンガのサイズは60mm×227mm×108mmで、このレンガの長手の側面を元に作られたれたのが二丁掛タイルです。
小口タイル(実寸108mm×60mm)
このタイルのサイズは、上記で紹介した二丁掛タイルと同様にレンガの寸法が元になっています。二丁掛タイルがレンガの長手の側面を元に作られているのに対して小口タイルはレンガの短手を元に作られています。サイズは小口タイル2枚で二丁掛タイルとほぼ同じサイズになります。
50角タイル
外壁モザイクタイルによく使用されるタイルです。
実寸では45mm×45mmですが、目地を含めた寸法では50mm×50mmとなります。
施工の効率を高めるため、300mm×300mmのシート状のユニットで使用されることが一般的です。
45二丁タイル
上記で紹介した50角タイル(目地込みで50mm×50mm、実寸45mm×45mm)が2枚分という意味で、50二丁タイルとも呼ばれます。50角タイル3枚分の45三丁タイル(実寸45mm×145mm)、4枚分の45四丁タイル(実寸45mm×195mm)があります。
ボーダータイル
二丁掛タイルの高さを半分にした、実寸227mm×30mmが基本形ですが、実際のサイズはマチマチです。他のタイルに比べ、細目であることが特徴です。
まとめ
今回は、外壁タイルの種類を寸法で分類して紹介しましたが、割り付けを検討する際はタイルの寸法や目地の幅、また、タイルと他の部材との取り合いもよく検討をしてください。外壁タイルの割り付けが悪いと建物がかっこ悪くなってしまいます。実は一般の人はあまり気にしてないかもしれませんが。
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